
独自の運営方式で全国的に注目されている福島県相馬市の新型コロナウイルスワクチン集団接種は一日、十九歳から六十四歳までの基礎疾患のない市民への一回目接種を始めた。初日は中村東部地区の約五百七十人がスポーツアリーナそうま第一体育館で接種した。
市によると、六十四歳以下で、医療従事者や十六歳以下を除いた一万七千三百六人が対象。事前意向調査では一万三千六百八十二人(五月三十一日現在)が接種を希望している。平日学校に通っている高校生ら十六~十八歳の対象者は、六月と七月の土曜日に接種する。一方、六十五歳以上の高齢者への接種は、既に二回目接種が進んでいる。
市は意向調査で接種を希望した人を年代や基礎疾患の有無で分け、市が地区別に日時を指定して集団接種する独自方式を採用している。隣接する二会場で六十五歳以上、十六~六十四歳への接種を同時進行させ、迅速化に努めている。市は七月中にも全てのワクチン接種を完了できるとの見通しを示している。