
医療関係者や新型コロナウイルスワクチンを小型ジェット機で輸送するための実証フライトが六日、福島空港(福島県須賀川市・玉川村)を活用して行われた。
一般社団法人APACアジア太平洋空港会議(東京都)が取り組んだ。将来的に離島や地方空港に、医療関係者や医療機器をプライベートジェット機で運ぶのを目指し、今回は乗り込んだ医師の感想などを聞き取った。
実証フライトでは宇都宮市の済生会宇都宮病院の医師と疑似ワクチンを、埼玉県桶川市の飛行場から福島空港まで送り届けた。
飛行準備を含めて三十分ほどで到着できたという。搭乗した医師の藤田健亮さん(35)は「手早く出動できると分かった。急を要する患者の元にいち早く向かえる」と空輸の実現に期待を寄せた。
同団体は八月上旬には人工心肺装置「ECMO(エクモ)」などを空輸する実証フライトを県外で行う。三塚英俊代表理事(73)は「多くの命を守るため、ジェット機の利活用に取り組みたい」と話した。