
福島県は20日、県内で確認されている新型コロナウイルスのほとんどが感染力が強い変異株「アルファ株」の主要変異である「N501Y」に置き換わったと発表した。県は「N501Y」の変異株検査を18日で終了し、さらに感染力の強い変異株「デルタ株」の可能性がある「L452R」を重点的に調べる。
県によると、県内で新型コロナの陽性が判明した感染者のうち、12日から18日までに県衛生研究所と福島市保健所が計64人の検体を調べた結果、98・4%に当たる63人が「N501Y」だった。7月に入ってからは18日までに122人の検体を調べ、120人(98・4%)が「N501Y」となっている。
既に確認されている「L452R」の8人について、検査件数に占める割合は7・4%だった。県衛生研究所、福島、郡山両市保健所、民間検査機関は12日から18日までに計108人の検体を調べた。