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【アウトドア キャンプ 自然と生きる】楽園思わす湿原 美しい景観守りたい 檜枝岐村の尾瀬

2021/08/22 11:15

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青空が広がる尾瀬沼のほとりで、ビジターセンターの川上さんの解説を聞きながら雄大な景観を楽しむなすびさん(左)。中央奥は燧ケ岳
青空が広がる尾瀬沼のほとりで、ビジターセンターの川上さんの解説を聞きながら雄大な景観を楽しむなすびさん(左)。中央奥は燧ケ岳

 ♪夏がくれば 思い出す はるかな尾瀬 遠い空-。「夏の思い出」に表現されている美しい景観が眼下に広がった。広大な湿原、花々、尾瀬沼…。天上の楽園と言われる尾瀬を訪ねた。

 本県、新潟、群馬、栃木の4県にまたがる尾瀬国立公園は多くの人を引き付けている。県内からは檜枝岐村の御池が基点となる。シャトルバスに乗り、沼山峠バス停に到着する。尾瀬沼に向かって歩き始める。樹林の中を木道が整備されている。沼山峠を越える。途中で休憩できるスペースもあり、火照った体を休ませる。

 ゆるやかな下りが続き、峠の麓に着くと、大江湿原が見渡せる。オゼヌマアザミの紫色の花が見えた。高原の風に揺れる姿が心を癒やしてくれた。コオニユリやオゼミズギク、サワギキョウなども咲いていた。

 尾瀬は周辺の火山活動で川がせき止められ、湿原などが形成されたと考えられている。1600(慶長5)年に街道が整備され、尾瀬沼湖畔が会津と上州の交易の場となった。1889(明治22)年に檜枝岐村の平野長蔵氏が東北最高峰の燧ケ岳(2、356メートル)を開山。1905年に植物学者武田久吉氏が植物採取旅行に訪れ、本で尾瀬を紹介した。2007(平成19)年に日光国立公園から分離独立して尾瀬国立公園となった。

 木道には平野家の墓所に続く分かれ道がある。今も手入れされていた。元の木道に戻り、しばらく進むと尾瀬沼に到着した。歩き始めてから1時間ほどだった。曇り空だったが、一瞬晴れ間が見え、雄大な燧ケ岳を眺めることができた。

 尾瀬沼ビジターセンター職員の川上藍さん(30)が案内してくれた。「実際に来てもらうことで美しさを知り、景観維持にもつながる」と語る。尾瀬の景色を守らなければならない。

文  秋山 義仁

写真 猪俣 広視

(次回は新型コロナウイルスの感染状況などを勘案して掲載予定)

■なすびの一言

 尾瀬沼から眺める燧ケ岳の風景は素晴らしく、湿原に咲く花は美しいです。シカの食害に悩まされているということも知りました。木道が整備されているので、子どもでも歩きやすく、家族連れが楽しめると思います。