
福島県は年末年始に新型コロナウイルス感染者の入院を受け入れる医療機関を県内6方部で通常時と同様の計40カ所以上確保した。22日に開かれた県新型コロナ医療調整本部会議で示した。強い感染力が疑われる新変異株「オミクロン株」の感染確認が国内で相次ぐ中、感染再拡大に備えて多くの医療機関が休みに入る年末年始の受け入れ体制を整備した。
県は通常時、県内48医療機関で入院患者を受け入れる体制をとっている。30日から来年1月3日までの5日間を通して、40以上の医療機関で受け入れを可能とした。県は期間中に感染者の入院を受け入れる医療機関に対し、感染者1人当たり20万円の県独自の協力金を支給する。
年末年始に新型コロナ感染が疑われる発熱患者らの外来診療や検査を担う医療機関には県独自の協力金として、1日当たり最大25万円を支払う。県は現在、県内の診療所や病院など569医療機関を診療・検査医療機関に指定。指定医療機関を中心に年末年始の診療に協力を求め、年内に体制を取りまとめる方針。