
福島県は新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」由来の疑いがあるクラスター(感染者集団)が県内で2件発生したと14日、発表した。クラスターの対象者の一部が、ゲノム解析前のスクリーニング検査段階で「オミクロン株感染疑い」と判明したという。
1件は県内の事業所で発生し、従業員8人のクラスターとなった。5日に事業所内の食堂で9人が一緒に仕事をし、このうち8人が感染した。9人以外の従業員のPCR検査や健康観察を進める。
もう1件は県内のスナックで確認され、従業員2人と利用客3人の計5人が感染した。利用者4人と従業員1人の計5人の濃厚接触者がおり、PCR検査を実施する。
スナックは県の「ふくしま感染防止対策認定店」で、県は発生時の感染対策状況を今後調査する。
クラスターの対象となった13人は、13日までに県内で陽性が判明した感染者。県は個人の特定につながるとして、事業所やスナックの所在地、感染者の居住市町村などの詳細を明らかにしていない。
県内のクラスターは累計164件となった。このうち2件はオミクロン株由来と確定している。