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福島県、まん延防止延長を政府に要請 新型コロナ

2022/02/15 21:00

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 新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置について、20日までの適用期限の延長を政府に要請する方向で調整していた県は15日、政府に期限延長を正式に要請した。延長が決定すれば、県は引き続き県内全域を対象区域とし、飲食店への営業時間短縮要請などの対策を継続する方針。

 県は重点措置の延長要請の判断に当たり、(1)確保病床の使用率(2)重症者用病床の使用率(3)人口10万人当たりの療養者数―の3つの指標を重視した。

 14日現在、県の確保病床743床の使用率は51・0%で、感染状況が2番目に深刻なレベル3(対策強化)の指標「50%以上」を超えている。さらに、人口10万人当たりの療養者数は195・67人でレベル3の指標「30人以上」を大幅に上回っている。

 3つの判断指標のうち2つがレベル3の水準にある状況に加え、2月の1日当たりの新規感染者数が平均で約450人となり、昨年夏の感染流行の第五波の最多だった230人の倍の水準が継続している点も重く捉えた。

 内堀雅雄知事は15日の定例記者会見で、「このままの感染状況が続けば、さらなる医療提供体制の逼迫(ひっぱく)につながりかねない。病床使用率の悪化が重点措置を延長せざるを得ないという一番のベースにある」と述べた。