新型コロナ 福島県内の情報

福島県で新たなクラスター4件、2月計55件で月別最多 15日発表 感染者累計2万人超す

2022/02/15 22:30

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 福島県は新たに4件の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)を確認したと15日、発表した。2月のクラスター発生件数はこの4件を含めて55件に上り、月別最多を更新した。県が15日に発表した新規感染者436人を加え、県内感染者の累計は2万人を超えた。

 県が新たに確認したクラスター4件は、福島市が15日発表した市内の宗教団体(職員6人、信徒4人)、猪苗代町の高齢者施設(職員5人、利用者8人)と別の高齢者施設(職員3人、利用者7人)、喜多方市の高齢者施設(職員7人、利用者15人)。いずれも感染者は15日までに陽性が判明した。

 2月のクラスター55件の内訳は児童施設と学校が各18件で、高齢者施設などその他が15件、医療機関と事業所が各2件となっている。飲食店はゼロだった。

 県新型コロナ感染症対策本部の担当者はクラスター急増について「オミクロン株の特性が顕著に出ている」と分析。感染力が強く、無症状または風邪の症状に類似するため感染に気付かない場合が多く、いつのまにか感染が拡大しているケースがあるとしている。

 15日県発表の新規感染者436人のうち、262人の感染経路が分かっていない。地域別でみると、郡山市が95人で最も多く、いわき市が75人、福島市が47人、会津若松市が38人と続き、都市部での感染者が高い水準で推移している。