
いわき信用組合(本部・いわき市)は、二〇二〇(令和二)年三月に「いわしんSDGs行動宣言」を制定した。「地域とそこで暮らす人たちすべてを丸ごと支える」の営業方針の下、地域の課題解決に取り組んでいる。
宣言の一環として、「いわしんSDGs応援定期預金egao(えがお)」を三月末まで販売している。販売総額に応じた食料を必要とする人に提供する仕組みを持った定期預金で、フードバンク事業などの機運が高まっている現代で注目を集めている。
また、今後も社会貢献に寄与する金融商品などを発売していく方針だ。平等な教育環境整備のため、教育ローンなど子育て支援にも引き続き力を入れていく考えだ。
■地域に根差す金融機関
一九四八(昭和二十三)年の創立以来、地域に根差した金融機関を目指してきた。地元の中小企業や小規模事業者の声に耳を傾け、創業・起業から事業承継までなど幅広い分野におけるサービス、支援を展開している。
■江尻次郎理事長 SDGsの理念を実践し、地域社会と地元企業の成長を推進していく。さらに、多くの人の豊かな暮らしの実現に向けた取り組みも考え実行していくことで、信用組合の社会的責任を果たしていく。
【主な取り組み】
■誰もが金融サービスを 受けられる仕組みづくり
・「いわしんはばたき奨学金」、「いわしん子育て 応援団」などによる子育て、教育支援
・創業、起業をバックアップするためのクラウドフ ァンディングサイトの運営
■多様な人たちが活躍 できる地域づくり
・取引先の女性経営者の交流会発足
・いわき市との連携による創業塾の開催
■環境にやさしい魅力 あるまちづくり
・高齢者の見守り活動の展開
・地元NPOとの連携による「フードバンク・食品 ポスト」の設置
■高品質な金融サービスを 提供する組織づくり
・外部講師を活用した職員の育成
・地元自治体や日本政策金融公庫との連携協定締結