
福島県の相馬双葉漁協は16日夜の地震発生後から中止していた相双沖での拡大操業を22日、再開した。
地震の強い揺れで松川浦漁港の岸壁や荷さばき施設には地盤沈下による大きな段差などが発生。海水浄化施設も配管が損傷した。被害調査を進めて状況が分かったため、操業を再開した。
この日は新地町の釣師浜、相馬市の松川浦と磯部、南相馬市の真野川の各漁港からタコやシラウオ漁の漁船18隻が出漁。新地町の漁師小野万吉さん(83)はシラウオ3~4キロほどを釣師浜漁港に水揚げし「漁を再開できて良かった」と話した。
立谷寛治組合長(70)は「被災施設を応急復旧しながら、少しでも早く通常の操業に戻したい」と話した。