
福島県沖を震源とし、最大震度6強を観測した3月の地震から16日で2カ月となった。阿武隈急行(本社・福島県伊達市)は梁川―丸森駅(宮城県丸森町)間の運転を再開した一方、福島―梁川駅間は少なくとも5月末まで運休が続くとしており、通勤・通学客ら利用者への影響が続いている。
梁川―丸森駅間は4月25日に再開した。被害の大きかった福島―梁川駅間は復旧工事が続いており、作業の進捗(しんちょく)などを踏まえて再開時期を判断するとしている。
4月の全線再開後も臨時ダイヤで営業していた東北新幹線は13日、58日ぶりに通常ダイヤに復帰した。東京から仙台まで約30分、盛岡まで約1時間長くなっていた所要時間や運行本数が元に戻った。
福島県によると、福島県内の住宅被害は11日午前11時現在で2万990棟に上る。内訳は全壊が122棟、半壊が2301棟、一部破損が1万8567棟。被害は今後も増える可能性がある。避難所は同日時点で相馬市に1カ所開設され、1世帯2人が身を寄せている。