新型コロナ 福島県内の情報

福島県の即応病床600~650床へ 新型コロナ

2022/06/15 09:35

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 新型コロナウイルス感染者がすぐに入院できる県内の「即応病床」743床について、県は600~650床に減らす方針を固めた。6月下旬から7月上旬までに、病床数を移行させる方向で調整している。感染者数が減少傾向にあるのを踏まえ、一般医療との両立に負荷が生じている医療機関を中心に体制を見直す。

 14日、オンラインで開いた県新型コロナ医療調整本部会議で明らかにした。一時期、700人を超えた県内の1日当たりの新規感染者数は徐々に減少し、直近の病床使用率は20%以下で推移している。新型コロナ感染者用の病床は空いている一方、一般医療向けが埋まるケースが県内で発生しており、実態に合わせた病床数に見直し、各医療機関の負担軽減につなげる。

 ただ、感染再拡大に備え、これまでの最大の感染規模に対応できる体制は維持する。再拡大により、病床が逼迫(ひっぱく)する恐れがある場合には2週間以内に現状レベルの病床数に戻す。

 病床数の減少に合わせ、県は福島市と郡山市で運用している入院待機ステーションを休止する。

 医療提供体制のさらなる充実に向け、県民がより身近な医療機関で診療、検査、治療できる仕組みを構築する。