
福島県は新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の新たな派生型「BA・5」が県内で初めて確認されたと4日、発表した。「BA・5」は現在主流となっている「BA・2」よりも感染力が強く、これまでに獲得した免疫が効かなくなる可能性があるとされており、県は今後の感染拡大を警戒している。
県衛生研究所などで6月27日から7月3日までにゲノム解析した検体173件全てがオミクロン株で、このうちの1件が「BA・5」だった。感染経路は不明。この他、「BA・2」が170件、「BA・1」が2件だった。ゲノム解析した検体の陽性判明時期は6月上旬から中旬。
県新型コロナ対策本部は、他県で「BA・5」への置き換わりが進んでいる事例があるとして状況を注視している。担当者は「基本的な感染防止対策の継続を徹底してほしい」と県民に呼びかけている。