

福島県は県内で1389人の新型コロナウイルス感染が確認されたと28日、発表した。7月の新規感染者数は1万6192人となり、感染流行の「第6波」が襲った4月の1万5717人を超え、3カ月ぶりに月別最多を更新した。入院者、宿泊療養者、自宅療養者らを含めた県内の全療養者数は27日現在、1万600人に上り、初めて1万人を超えた。
療養者のうち自宅療養者は前日から726人増えて8824人となり、過去最多を更新した。クラスター(感染者集団)も多発しており、今月は28日県発表分までで107件。38件だった6月の約2・8倍に上っており、月別最多の4月の111件に迫っている。
今回の1389人の感染は27日までに判明した。居住地の内訳は郡山市が334人で最多となり、いわき市が227人、福島市が211人、須賀川市が109人と続き、4市で100人を超えた。県内59市町村のうち50市町村で感染者が確認された。
変異株オミクロン株の派生型で、感染力が強いとされる「BA・5」への置き換わりによる感染急拡大が依然として続いている。県は感染拡大警報を発令し、対策の再点検と徹底を呼びかけている。