【名君の大名文化】名品収集の経緯紹介 「名君の大名文化」特別協力 林原美術館(岡山)・谷一館長

2022/11/02 09:33

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コレクションの成り立ちの経緯を語る谷一館長
コレクションの成り立ちの経緯を語る谷一館長

 会津若松市の県立博物館で開催中の企画展「名君の大名文化-岡山池田家と会津 武、その華と志-」に特別協力している林原美術館(岡山市)の谷一尚館長は29日、博物館講堂で講演した。所蔵するコレクションの成り立ちの経緯などを紹介した。

 林原美術館は地元実業家の故・林原一郎が収集した品を基に1964(昭和39)年10月、岡山市で最初の美術館「岡山美術館」として開館。一郎は終戦直後、水あめ事業で財を成し、旧華族らから多くの美術品を受け継いだ。

 谷一館長は名品を収集できた理由として「太平洋戦争の空襲から池田家の土蔵が奇跡的に残ったからだ」と明かした。豪華絢爛(けんらん)な品々の写真を示し、当時の人々の生活ぶりをひもといた。会津戦争では戦火によって貴重な品が失われた。谷一館長は「戦争では何も残らない」と語った。

 冒頭、福島民報社の中尾富安専務があいさつした。