【名君の大名文化】伸び上がる1本の松

2022/11/02 09:46

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松風萬樹図(浦上玉堂筆) -江戸時代、林原美術館蔵- ※前期のみ展示
松風萬樹図(浦上玉堂筆) -江戸時代、林原美術館蔵- ※前期のみ展示

 不思議に穏やかな作品。画題の通り1本の松が伸び上がる。周りの木々も豊かに葉を茂らせる。松の下、屋内でくつろぐ人物は松風を味わっているようだ。玉堂通例の丸い空白がポカンとしたのどかさを与える。乾いた墨でする玉堂特有の筆触に、墨をたっぷりにじませたみずみずしい筆触が重なる。玉堂画の持ち味を満喫できる。


―観覧ガイド―

◆会場=会津若松市・県立博物館

◆会期=12月4日まで(11月6日まで前期、11月8日から後期。前後期で展示替えをする)

◆時間=午前9時30分~午後5時

◆休館日=月曜日、11月24日

◆観覧料=一般・大学生1300円、高校生800円、中学生以下無料(11月1~6日は高校生以下無料)

◆主催=名君の大名文化展実行委員会(県立博物館、福島民報社=創刊130周年記念事業=、福島テレビ)

※福島民報社はホームページ内に、会場の様子を視聴できる動画を掲載している