
新型コロナウイルス感染のさらなる拡大に備え、県は感染の疑いがある患者らのPCR検査などを担う県内の診療・検査医療機関の数を増やす。年末年始にかけ、新型コロナとインフルエンザの大規模な同時流行の発生が懸念されており、診療・検査体制を充実させる狙いだ。
県は14日現在、県内で診療・検査医療機関を670カ所確保し、発熱するなど新型コロナ感染の疑いがある患者らに対応している。新型コロナとインフルエンザが同時流行した場合、県内では1日当たり最大約1万人の患者が発生すると想定されている。県は診療・検査医療機関をさらに増やし、外来診療の体制を強化することが急務と判断した。
具体的には県医師会や関係団体と連携し、医療提供体制の厳しい現状を発信し、診療を受け付ける医療機関の協力につなげる。感染リスクを踏まえ、オンラインや電話を活用した診療体制の整備も併せて進める。