
福島県は新型コロナウイルスのオミクロン株の新たな三つの派生型が県内で初確認されたと22日、発表した。確認されたのは「BQ・1・2」、「BA・2・3・20」、「BF・7」で、このうち「BQ・1・2」は感染やワクチン接種で獲得した免疫をすりぬけて、感染する可能性が高い性質があるという。
県によると、「BQ・1・2」と「BF・7」は、現在の感染の主流となっている「BA・5」の一種で、「BA・2・3・20」は「BA・2」の一種。「BA・2・3・20」と「BF・7」は感染力や重症化する可能性などを現時点で確認できていない。
県衛生研究所などが14日から20日までに173件の検体をゲノム解析した結果、171件が「BA・5」で、このうち「BQ・1・2」が1件、「BF・7」が2件検出された。残り2件はいずれも「BA・2」で、このうち「BA・2・3・20」と、7月に検出されている「BA・2・75」が1件ずつ検出された。
県は重症化を防ぐため、引き続き積極的なワクチン接種を呼びかけている。