
桃山時代に作られた備前焼がいくつか展示されています。その中でも「矢筈口耳付水指」と「火襷茶入 銘 雷神」に注目します。小さな焼き物ですが、当時は城ひとつに匹敵する価値があったと考えられています。
水指は備前焼で初めて重要無形文化財に認定された金重陶陽の旧蔵です。焼き物は作り手の精神力の高さに比例して、作品の質が向上すると言われています。きらびやかさだけでなく、本質を見る力を養える逸品です。
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福島県会津若松市の県立博物館で開かれている岡山藩主池田家伝来の品を集めた企画展「名君の大名文化―岡山池田家と会津 武、その華と志―」の展示品の魅力や見どころを、芸術の専門家の視点から紹介する。
【観覧ガイド】
▽会場=会津若松市・県立博物館
▽会期=12月4日まで
▽時間=午前9時30分~午後5時
▽休館日=月曜日
▽観覧料=一般・大学生1300円、高校生800円、中学生以下無料
▽主催=名君の大名文化展実行委員会(県立博物館、福島民報社、福島テレビ)