新型コロナ 福島県内の情報

福島県内の死亡率0・26% 「第7波」の3倍超 新型コロナ

2023/01/27 09:15

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 福島県内の新型コロナウイルスの新規感染者数に占める死者数の割合(死亡率)が上昇傾向にある。今月の死亡率は385人に1人に当たる0・26%で、昨年夏の「第7波」の3倍超に上っている。県は医療現場の逼迫(ひっぱく)が続いているとし、感染を予防する行動を県民に呼びかけている。

 死者数は右肩上がりで増えている。県の発表日に基づく死者数は今月の場合、26日時点で107人に上り、過去最多だった昨年12月の108人に迫っている。死亡率も増加傾向にあり、今月の0・26%はデルタ株が猛威をふるった2021(令和3)年8月(0・10%)よりも高い。

 県感染症対策アドバイザーを務める金光敬二福島医大感染制御学講座教授は感染者数が膨らむにつれ、別の疾患などが直接的な死因となった人も死者数に含まれやすくなると指摘。その上で、感染者数を減らすことは県民の命を守ることにつながるとし、医療現場の負荷を減らす取り組みや感染対策への協力を求めた。