
福島県は新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが5月8日に「5類」に移行した後の医療提供体制について、外来患者を受け入れる医療機関を段階的に増やす。9月末までに県内全ての医療機関に当たる1217施設とし、現在の689施設の1・8倍に拡大することを目指す。24日、県新型コロナ医療調整本部会議で決めた。
外来診療対応の医療機関は内科や小児科、耳鼻咽喉科をはじめ、幅広い医療機関で県民が受診できる体制構築を進める。
新型コロナの入院患者を受け入れる病床は9月末までに786床を整備する。県内では現在、新型コロナ専用の確保病床に766床を運用している。確保病床を感染流行の「第8波」ピーク時に稼働していた466床まで段階的に縮小する一方、確保外病床を新たに320床設ける。入院患者は51の医療機関で受け入れているが、県内全ての病院に当たる131医療機関とし、2・6倍に増やす。
県は5類への移行後から9月末までの具体的な医療提供体制などを「移行計画」としてまとめ、国に提出した。10月以降の対応は新型コロナの感染状況を踏まえて検討するという。
外来や入院の患者を受け入れる医療機関は県ホームページで随時、公表する。