
7月14日 1943(昭和18)年7月14日 作家吉屋信子が 福島市訪れ 「闘う農村福島」語る
1920年代から70年代前半にかけて活躍した作家で少女小説の元祖と言える吉屋信子。戦前には内閣情報部選定の漢口攻略戦「ペン部隊」の役員に選ばれたことなどもあって戦後は戦争協力者として批判されたこともあった。
吉屋は国民健康保険組合と戦う農村視察のため来福。この日は福島市の信夫文知摺を訪れ、帰京した。
帰京する前に福島民報社を訪れ「戦う農村福島」について語った。東北地方の凶作の際には「娘を売る村」などと新聞が書き立てた印象があり暗いイメージがあったが、人手不足なのに女の人が明るく働いているのを見て頼もしく感じた、なと話した。