

郡山少年ラグビースクール創立50周年記念式典は27日、福島県郡山市の郡山ビューホテルで行われた。関係者が節目を祝い、スクールのさらなる発展を誓い合った。
スクール生や保護者、競技関係者ら約150人が出席した。菅野茂樹校長が東日本大震災当時もスクールを続け、困難を乗り越えてきたと思い返し、「50年の長い間、パスをつないでくださった諸先輩方に敬意を表する。若い世代がこれからもパスをつないでくれると信じている」とあいさつした。椎根健雄市長が祝辞を述べた。
市内三穂田町出身でラグビー元日本代表の大野均さんが「若い君たちへ 出会いの大切さについて」と題して記念講演した。野球や実家の農業の手伝い、新聞配達に励み、責任感や我慢強さを培った古里での生い立ちを振り返った。
2015(平成27)年のワールドカップ(W杯)で強豪・南アフリカを破った試合を映像と共に回顧した。海外から「世界で一番厳しい」と評された練習を重ねた日々を自信に変えて試合に臨んだと強調した。
苦しい時も我慢強くチームのために走り、自分のポジションに責任を持ち、周囲の人への感謝を忘れなかったことが日本代表で長くプレーできた理由だと言葉に力を込めた。「目標を見つけ、どんどん挑戦してほしい」と子どもたちに呼びかけた。
28日は記念試合として、市内の郡山ヒロセ開成山陸上競技場で同スクールと仙台ラグビースクールの交流戦を行った。試合後には大野さんらが技術指導した。
スクールは1975(昭和50)年に活動を始めた。
(郡山版)