【医療的ケア児の母・16年の介護経験をもとに考案】障害児家族と障害のある方対象の在宅ワーク支援「スモビズ」今秋開始!(ツナグッド/SCAP採択)

2025/09/17 08:22

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有

公益財団法人さいたま市産業創造財団
「自分らしく生きることを、あきらめない社会へ」在宅ワークの入門講座が、2025年10月6日に開講。9月29日に、オンラインおしゃべり会を開催(無料)。

 公益財団法人さいたま市産業創造財団(埼玉県さいたま市、理事長:中村雅範)が実施するスタートアップ支援事業「さいたま市アクセラレータープログラム(SCAP)」採択者のツナグッド(埼玉県さいたま市、代表:不破千也子)は、医療的ケア児の24時間介護を16年間続けた経験をもとに、在宅ワークなどのスモールビジネスを支援するプログラム「スモビズ」を立ち上げました。2025年10月6日より、障害児者を育てるご家族向けの本講座(Instagram運用入門講座/作品販売・オンライン講師入門講座)を開講。「自分らしく働く」ことを諦めていた方の、最初の一歩を支援します。

 また講座に先立ち、当事者や支援者とつながれる無料オンラインイベント「スモビズおしゃべり会」を、9月29日と10月20日に開催いたします。8月25日開催の第1回目には、全国から18名が参加し、多くの共感と反響が寄せられました

 「どんな子どもが生まれても大丈夫と言える社会をつくる」「自分らしく生きることを、あきらめない」という社会の実現に向け、スモビズのプログラムでは、働くことをあきらめかけている方の小さな一歩を応援いたします。

代表:不破千也子(写真上:中央)と登壇者3名(新井亜希子、北原知美、宮城由美子)と一部の参加者


代表・不破千也子と娘(当時14歳)

◆講座の必要性:制度は整いつつあるが、“働く壁”がある現状

 医療的ケア児支援法の施行から4年。さいたま市内でも、保育園や学校での受け入れ体制、訪問看護やヘルパーの支援制度など、医療的ケア児を取り巻く環境は少しずつ改善されています。しかし子どもの体調変化による急な呼び出し、就労先の理解不足といった事情から、「働きたい」と思っても継続的な就労に結びつかないケースが少なくありません。

 ツナグッドが2024年10月に実施した独自調査(※1)によると、医療的ケア児者を介護するご家族のうち、正社員・非正規・パートを含め約5割が就労中である一方、現在働いていない人の7割以上が「もう一度働きたい」と考えていることがわかりました。中には「正社員を辞めて5年以上が経ち、再び働く意欲が持てなくなってしまった」という声も見られ、就労へのハードルの高さが浮き彫りになっています。 

 こうした現実に向き合い、当事者が自分のペースで働く準備を始められる機会をつくるために、ツナグッドでは「スキルの前に、環境と気持ちを整える」ことを起点とした、スモールビジネス支援プログラム「スモビズ」を立ち上げました。障害のある子どもを育てるご家族を対象とした2つの講座を設計し、2025年10月より開講いたします。

※1:「医療的ケア児者保護者の就労状況調査」ツナグッド実施(回答数41名/2024年10月17日~28日)

◆講座概要:自分らしく働くための“準備”から始める

 スモビズは、障害児者を育てるご家族が、自分のペースで「働く準備」を始められる在宅ワーク入門講座です。スマートフォン1台から始められ、介護の状況や障害のある子どもの体調に合わせて無理なく参加できる、少人数制・実践型のオンライン講座です。2025年10月6日より、第1期として以下の2講座を開講します。
- Instagram運用入門講座画像編集や投稿設計、AIを活用したキャプション(文章)作成など、Instagramアカウントの運用に必要な基本スキルを学びます。在宅での仕事につながる実践的なスキルを身につけることができる講座です。

- 作品販売・オンライン講師入門講座 ハンドメイド作品の販売や、得意なことを活かしたオンライン講座の開催に向けて、基礎から学べる講座です。サービスページづくりや告知文作成、プレオープンの体験などを通して、「好きなこと・得意なこと」を仕事のカタチにしていきます。

◆スモビズ講座の3つの特徴

- 「働く」準備から始める構成スキル習得の前に「自分と向き合う」ことからスタート。家族の協力体制や気持ちの整理など、今の暮らしにあわせた土台づくりを大切にします。

- 無理なく続けられる設計体調や介護との両立を前提とした、やさしいスケジュールと講座設計。オンライン・少人数制で安心して参加できます。

- 学びが「かたち」になる講座Instagram投稿や商品ページの完成など、「できた」実感を得られる実践的な内容。学んで終わりではなく、アウトプットまで伴走します。

◆代表メッセージ:24時間365日、娘を介護しながらライターへ、そして今

 「働くなんて、一生無理」―― 24時間365日、娘の医療的ケアに追われ、目の前のコンビニにさえ自由に行けなかった私は、「言葉の世界で福祉を変えたい」という夢をあきらめ、ただ毎日をこなすことで精一杯でした。

そんな中、「時期を待ちなさい」という恩師の言葉に背中を押され、3年かけて訪問看護師・ヘルパー・家族の協力を得て、夜間のライタースクールに通学。初めて報酬をいただいたときの感動は、今も忘れられません。

スモビズは、あの頃の私のように「自分らしく生きる」ことをあきらめない人のために生まれた、小さな一歩を全力で応援するプログラムです。一緒に「小さなできた」を積み重ねていくことにより、自分のペースで働くことや夢をあきらめなくていい社会につながると信じ、活動を続けて参ります。
- 埼玉県主催ビジコン入賞・さいたま市アクセラレータープログラム(SCAP)採択本プログラム「スモビズ」は、公益財団法人さいたま市産業創造財団が主催する「さいたま市アクセラレータープログラム(SCAP)に採択された事業です。また2024年SAITAMA Smile Womenピッチ(埼玉県主催女性ビジネスプランコンテスト)で受賞したプランを原案にした事業です。自治体や地域の皆様とともに、「誰ひとり取り残さない働き方支援」の実現を目指してまいります。

- ツナグッド代表:不破千也子プロフィール大学卒業後OLを経て結婚。重い障害のある娘を育てながら2007年にフリーライターへ。取材者数1500人超、ラジオCM受賞歴有。16年間の介護経験をもとに、障害児者の“自分らしい働き方”を応援するスモールビジネス支援事業「スモビズ」立ち上げ準備中。2024年SAITAMA Smile Womenピッチ(埼玉県主催女性ビジネスプランコンテスト)審査員特別賞受賞。

◆無料イベント案内:「スモビズおしゃべり会」

 本講座に先立ち、同じ立場の方とつながりたい方、こうした活動に興味のある方を対象とした無料オンラインイベント「スモビズおしゃべり会」を開催します。登壇するのは、医療的ケア児者を抱えながら働く埼玉県内在住の3名の母親たち。ツナグッド代表・不破千也子がファシリテーターをつとめます。

 第1回目(2025年8月開催)には全国から18名が参加し、「仕事を獲得するまでの取り組みが参考になった」 「行動力やバイタリティに刺激を受けた」など、多くの共感と反響が寄せられました。


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグッド(代表:不破千也子)
所在地:〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2丁目3−2 3F(Cocoオフィス内)
メール:chiyako.fuwa@gmail.com
公式LINE:https://line.me/R/ti/p/@817helma
スモビズ公式サイト:https://www.tsunagood-pro.com/sumobiz
【さいたま市産業創造財団について】
公益財団法人さいたま市産業創造財団は、さいたま市の特性を活かして、市内中小企業者及び創業者の皆様の支援を行うとともに、中小企業等に勤務する方の福祉向上を図ることにより、地域産業の振興及び豊かな市民生活の形成に寄与することを目的に、平成16年3月にさいたま市の100%出捐により設立、同年4月1日から本市における都道府県等中小企業支援センターとして事業を展開しています。

法人名 :公益財団法人さいたま市産業創造財団
所在地 :埼玉県さいたま市中央区下落合5丁目4番3号 さいたま市産業文化センター4階
代表者 :中村 雅範(理事長)
URL  :https://www.sozo-saitama.or.jp/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

データ提供 PR TIMES