ふくしま衆院選2024

第50回衆議院議員選挙

(2024年10月15日公示、10月27日投開票)

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(届け出順)

1区

■立候補者の横顔 1区 亀岡偉民候補 69 自民前 創薬軸研究開発に力
 福島県に対する印象を「原発事故の福島」から「創薬事業を軸とした研究開発の福島」に転換させる構想に思いを巡らせる。「やるべきことは多いが一つずつ向き合っていきたい」と覚悟を胸に刻んでいる。
 栃木県下野市出身。作新学院高、早稲田大教育学部卒。2005(平成17)年の衆院選で初当選。建設相や農林水産相を務めた養父の故亀岡高夫氏の政治姿勢を受け継ぎ、人の役に立てるように努めている。最近の楽しみは若者の夢を聞くこと。実現に向けて何ができるかを真剣に考え、全力で応援している。
 今回は比例重複なしの背水の陣で臨む。政治資金の裏金事件もあって「非常に厳しい戦い」と受け止める。「自分ができることは全部やる」と腹をくくり、これまで支えてくれた人々に恩返しするために汗を流す。
   ◇   ◇
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①スポーツ(野球)②無私の情熱③中條高徳、父・亀岡高夫④フィールドオブドリームス

■第一声
 新たな福島の活力と、伊達から福島、二本松、南達という大きな経済圏をつくり、ブランド化する。福島のプライドをつくり上げる。「(原発)事故の福島」から「研究開発の福島」に変えるために、福島をワクチンなどの創薬の拠点にして経済の好循環を生み出す。世界一の夢を描き、子どもたちの未来につなげる。これが私の仕事だ。(福島市・まちなか広場で)
【現住所】福島市野田町5丁目6の25
【経歴】早稲田大教育学部卒。内閣政務官・復興政務官、文部科学副大臣・内閣副大臣、復興副大臣。当選5回
【公約】(1)中小企業の生産性向上支援(2)農林水産業の生産力拡大(3)高等教育の無償化(4)全世代型少子高齢化対策(5)将来の感染症対策・国内製薬産業強化
【選挙事務所】福島市野田町3丁目5の15▽電話024(597)7810▽選対本部長=佐藤政隆

■立候補者の横顔 1区 金子恵美候補 59 立民前 差別ない共存社会へ
 「この国のあらゆる差別をなくしたい」。政治家を志した理由を明かす。妹が障害者であることから、障害の有無にかかわらず共に生きる社会と安心できる国づくりを実現するための政策を前に進めていく覚悟だ。
 伊達市出身。福島女(現橘)高、法政大文学部卒。カリフォルニア州立大大学院、福島大大学院修了。保原町議、合併後の伊達市議を経て2007(平成19)年の参院選で初当選し、復興政務官などを務めた。2014年、衆院に転身し、当選3回。
 政治は国民の生活をつくるもので、身近になければならないと考える。働く仲間のために賃金上昇の仕組みづくりや介護現場の待遇改善などを訴える。「政治を変えなければ、苦しい思いをしている人々のための政策を進められない」。初志貫徹の思いを胸に弱者のための政治を貫く。
   ◇   ◇ 
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①詩吟②安心できる国づくり③政治改革を目指した全ての政治家④あきらめないことにしたの

■第一声
 私の政治の原点は障害者政策にある。弱い立場の人をつくらないため、社会的弱者を救うために政治はある。だからこそ政治改革を求め、それぞれの政策の実現に向けて全力で頑張っていきたい。福島だからできることを訴え、真の古里の再生と暮らしの底上げのために戦う。安心できる国づくりを進め、全ての人たちに居場所と出番をつくる。(福島市・事務所前で)
【現住所】伊達市保原町字旭町91
【経歴】福島大大学院教育学研究科修士課程修了。保原町議、伊達市議、参院議員、内閣政務官・復興政務官。当選3回
【公約】(1)政治改革の実現(2)政治資金の規律強化(3)大震災・原発事故からの復興・創生(4)農林水産業の再生(5)持続可能な社会保障制度の充実
【選挙事務所】福島市鎌田字町東3の4▽電話024(573)8383▽選対本部長=亀岡義尚

2区

郡山市、須賀川市、田村市、岩瀬郡、石川郡、田村郡

■立候補者の横顔 丸本由美子候補 62 共産新 暮らしと平和を守る
 「暮らしと平和を守り、誰もが安心できる社会をつくる。住民の声で政治を動かす」。自信を持って次代に引き継ぐことができる社会の形成を目指している。
 大阪府八尾市出身。頴娃(えい)高、横浜女子短大保育科卒。須賀川市在住。1999(平成11)年から須賀川市議を5期20年務めた。初当選した36歳の時は3人の子どもが小学生だった。政治への等身大の疑問や要望を基に住民の「声なき声」をすくい上げ、子育て支援の充実などを地道に訴えた。
 女性が少数の市議会やPTA役員などで道を切り開いてきた自負がある。「諦めずに一歩を踏み出すことが大事」と実感している。今は5人の孫に恵まれた。「『ばあちゃんが頑張ってくれてよかった』と言ってもらえる政治活動をしていく」と心に誓う。
   ◇   ◇
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①映画鑑賞、手話②声をあげれば、政治は変えられる③不破哲三④女性のいない民主主義

■第一声
 今回の選挙は、国民の生活をないがしろにし裏金で金もうけする自民党政治を変えるチャンスだ。30年以上前から企業団体献金の禁止を訴えてきた共産党が金権腐敗政治を終わらせる確かな力になる。須賀川市議初当選時は24年ぶりの女性市議で、市民の声を20年間、市政に届けてきた。この力で多様性を尊重する時代に人々が輝ける社会をつくる。(郡山市・事務所前で)
【現住所】須賀川市向陽町585
【経歴】横浜女子短大保育科卒。横浜市職員、須賀川市議、党県南地区副委員長
【公約】(1)国民の暮らしに寄り添った新しい政治へ変える(2)裏金政治の大そうじ(3)ジェンダー平等の日本へ(4)外交の力で平和をつくる
【選挙事務所】郡山市深沢2の10の12▽電話024(922)3801▽選対本部長=岡田哲夫

■立候補者の横顔 2区 玄葉光一郎候補 60 立民前 政権交代ある政治を
 区割り改定直後の2023(令和5)年1月から新たな選挙区となった郡山市などを歩き、有権者の声に耳を傾けてきた。「毎日新しい出会いがある。チャレンジャーとして選挙に臨みたい」と初心に立ち返る。
 自民党派閥裏金事件を批判し、政治改革の必要性を強調。「汚れた水を入れ替えるように政権交代のある政治が必要」と語る。
 田村市出身。安積高、上智大法学部卒。外相などを歴任した。県内でのスタートアップ(新興企業)支援の国家戦略特区構想を掲げ、復興を進めるべきだと主張する。
 東京一極集中や人口減少に対しては「幸福な社会、成熟した持続可能な分散型社会につくり直すのがテーマだ」と言葉に力を込める。
   ◇   ◇
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①スポーツ、映画鑑賞、書道②うそをつかず・ごまかさず・いばらず③小島直記(伝記作家)、松下幸之助④本「ながい坂」(山本周五郎)映画「九十歳。何がめでたい」

■第一声
 政治改革を争点とした選挙であり、政治を正すための選挙となる。裏金文化を一掃し、あしき世襲文化にも風穴を開けなければならない。究極的には最大の政治改革は政権交代だ。政権交代のある政治につなげるための選挙にしたい。東京一極集中が進み、人口が急減する中、持続的でより豊かな分散型社会にこの国をつくり変えていきたい。(郡山市・事務所前で)
【現住所】田村市船引町船引字北町通41
【経歴】上智大法学部卒。県議、旧民主党政調会長、外相、立憲民主党東日本大震災復興対策本部長。当選10回
【公約】(1)分散型社会への転換(2)抜本的政治改革(3)中低所得者に一部消費税を還付(4)国公立大授業料無償化(5)私大・専門学校への同額の負担軽減
【選挙事務所】郡山市鶴見坦2丁目15の16▽電話024(973)7780▽選対本部長=宗方保

■立候補者の横顔 2区 根本拓候補 38 自民新 課題に寄り添い解決
 国際弁護士の仕事に区切りを付け、覚悟を決めて政界に飛び込む。「課題や悩みに寄り添って一つ一つ解決したい」と、より良い社会の実現に情熱を燃やす。
 郡山市出身。麻布高、東大法学部卒。同大法科大学院修了。米国の企業やパリの経済協力開発機構(OECD)に勤務し、国際的な視野を広げた。昨年夏に古里へ戻り、選挙区内をくまなく歩いて地域課題解決のヒントを得た。人の温かさに触れ、郷里への思いを再確認。地域に貢献している人、輝いている企業に光を当てて恩返ししたいとの思いが芽生えた。
 5歳と1歳の男児の父親だ。「性別に関係なく子育てをしながら働ける社会をつくりたい」と展望する。選挙戦のスローガンは「挑戦」。生きがいや希望に満ちた未来を支援者と共に切り開く。
   ◇   ◇ 
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①子どもと遊ぶこと②若さと情熱で次の未来を切り拓く③大久保利通、白洲次郎④蒼穹の昴、坂の上の雲

■第一声
 福島を出発点に、一人一人が力を発揮し、生きがいや誇り、希望を持って輝ける社会をつくる。地域、日本、世界の課題を一つ一つ解決し、時代を前に進めるリーダーを目指す。世代交代で停滞感を打ち破り、地域に新しい風を吹き込みたい。この先30年を背負える若さと情熱、覚悟を持ち、福島、日本の未来を全身全霊で切り開く。(郡山市・あぐりあで)
【現住所】郡山市咲田2丁目20の2
【経歴】東京大法科大学院修了。ハーバード大法科大学院修了。コーエングループ勤務、経済協力開発機構勤務。弁護士
【公約】(1)活力ある福島・日本をつくる(2)生活の安心を守る(3)日本の平和を守る(4)働きやすく子育てしやすい社会をつくる(5)福島の復興を推進する
【選挙事務所】郡山市七ツ池町26の18▽電話024(932)6662▽選対本部長=星北斗

3区

会津若松市、白河市、喜多方市、南会津郡、耶麻郡、河沼郡、大沼郡、西白河郡、東白川郡

■立候補者の横顔 3区 小熊慎司候補 56 立民前 政治改革に取り組む
 地方は人口減少や高齢化が進む。医療福祉の充実など抱える課題も多い。全ての政策には国民的な理解と議論が不可欠だと考えており、「政治への信頼を取り戻し、改革に真正面から取り組む」と表情を引き締める。
 喜多方市出身。会津高、専修大法学部卒。会津若松市議、県議を経て2010(平成22)年の参院選比例代表で、みんなの党公認で初当選した。前回の衆院選本県旧4区には立憲民主党から立候補し、4回目の当選を果たした。衆院副議長を務めた故渡部恒三氏の遺志を継ぎ、「二大政党」の実現を目指す。
 「国民を応援する政治家」が基本姿勢。地域の行事や祭りに積極的に参加し、話に耳を傾けている。「主役である国民が活躍できるよう『グラウンド』の整備に努める」。「裏方」として地域に貢献する考えを示す。
   ◇   ◇
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①料理、マジック、映画鑑賞②初志貫徹③渡部恒三、原敬④伊坂幸太郎の作品

■第一声
 政治への信頼を取り戻すための選挙だ。福島の思いを背負って戦う。政策は国民的な議論と理解、協力の下に成り立っている。景気対策や年金・医療の福祉政策、子育て支援、教育無償化など取り組むべき課題は山積している。東京一極集中から真の地方創生に向かうため、皆さんと向き合う。緊張感ある二大政党で日本の政治を立ち直らせる。(会津若松市・神明通りで)
【現住所】会津若松市一箕町松長1丁目1の4
【経歴】専修大法学部卒。衆院議員秘書、会津若松市議、県議、参院議員、衆院拉致問題特別委員長。当選4回
【公約】(1)物価高の克服・徹底した景気対策(2)政治の信頼回復(3)東京一極集中の是正(4)高齢社会に対応した社会保障制度の充実(5)未来のための教育無償化
【選挙事務所】会津若松市館馬町2の14▽電話0242(38)3565▽選対本部長=瓜生信一郎

■立候補者の横顔 3区 唐橋則男候補 63 共産新 豊かな農政変革決意
 選挙に挑むのは今回が初めてとなる。防衛費が増大する一方、農業関連の予算は不十分と指摘。コメが品薄になって消費者を不安にさせたことも踏まえ、「自民党政治の転換を訴え、空腹を満たせない農政を変える」と決意をみなぎらせる。
 喜多方市出身。喜多方商(現喜多方桐桜)高卒。勤労奉仕を体験した伯父から戦時中の話を聞き、平和の尊さを改めて認識した。20歳を過ぎた頃、反戦を掲げる共産党の存在を知り、共感して入党を決めた。
 物価の高騰で光熱費や食費の負担増が長引く中、実質賃金が上がらず生活に困窮する市民の声に触れてきた。「このままのシステムでいいのか。自由の大切さと未来を語り合いたい」と真剣なまなざしで訴える。
 息抜きに写真撮影を楽しむ。田んぼやそば畑など身近な風景が見せる一瞬の表情を捉えている。
   ◇   ◇
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①写真②歴史に学び歴史をつくる③宮本顕治④資本論

■第一声
 自民党政治を大本から変えるためには、共産党が先頭に立たなければならない。会津からのろしを上げ、党の躍進に向けて全力で戦っていく。賃上げなどを実施し、暮らしの負担を減らす。農業予算を増やし、所得補償で安心できる農業を推進する。外交の力で平和の実現を目指す。パーティー券を含む企業団体献金の禁止を訴えていく。(会津若松市・事務所前で)
【現住所】喜多方市上三宮町上三宮字東川原3418の67
【経歴】喜多方商(現喜多方桐桜)高卒。喜多方市農協職員、党会津地区委員長
【公約】(1)食糧自給率を向上させ農業を守る(2)裏金政治の一掃と企業・団体献金の禁止(3)賃金引き上げと労働時間の短縮(4)憲法9条を生かした平和連携
【選挙事務所】会津若松市南花畑2の1▽電話0242(27)3877▽選対本部長=原田俊広

■立候補者の横顔 上杉謙太郎候補 49 無所属前 県民目線で地域発展
 「県民の皆さんと同じ立場で清く、まっすぐあり続けたい」。議員バッジを着けて7年を経ても原点はぶれていない。地域に根差し福島の発展のために自らをささげる覚悟を示す。
 神奈川県茅ケ崎市出身。茅ケ崎北陵高、早稲田大社会科学部卒。参院議員の秘書を務め、IT会社役員となった。2017(平成29)年の衆院選で初当選し、県南地方の国道4号の4車線化をはじめとしたインフラ強化や緊急治水プロジェクトの実現などの防災・減災に貢献した。
 「本県復興」への思いを忘れたことはない。外務政務官時代は原発事故の影響が続く本県の農林水産業振興に向け英国や台湾などとの輸入規制撤廃の交渉に携わった。「インバウンドも含めた観光振興を会津、県南などで実現したい」と思いを熱く語った。
   ◇   ◇
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①剣道、ドライブ②次代を、切り拓く!③田中角栄④マーベルシリーズ映画

■第一声
 「政治とカネ」の問題を踏まえ、有権者に信頼してもらえるよう心を新たにし、きれいな気持ちで福島の復興に尽くしていく。政権与党の立場で皆さんの要望をしっかりと実現させる。これまで外務政務官として県産農林水産物の輸入規制撤廃の一翼を担ってきた。市場の出口を広げることで生産者を潤わせ、次世代につながる流れをつくりたい。(会津若松市・事業所前で)
【現住所】白河市高山64の19
【経歴】早稲田大社会科学部卒。参院議員秘書、自民党青年局次長、党外交部会副部会長、外務政務官。当選2回
【公約】(1)農林水産業の振興に向けた輸入規制撤廃の促進(2)商工業、観光業をはじめとする地場産業の振興(3)医療、福祉の充実(4)首都機能の地方移転
【選挙事務所】会津若松市蚕養町9の7▽電話0242(93)5305▽選対本部長=渡辺義信

4区

いわき市、相馬市、南相馬市、双葉郡、相馬郡

■立候補者の横顔 4区 斎藤裕喜候補 45 ☆立民新 地域に合った政策を
 「国、県、市町村が一体となって地域の事情に合った政策を進めなければ、浜通りは存続すら危うくなる」。医療、福祉の充実を中心に、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からのさらなる復興推進を訴える。
 いわき市出身。磐城高、いわき明星(現医療創生)大人文学部卒。会計事務所勤務の後、衆院議員公設秘書を経て2017(平成29)年、いわき市と富岡町に再生可能エネルギー関連業務の会社を設立した。町内で暮らす中で、地域によって進展の異なる復興の現状や課題を感じた。住民の声を政策に反映させるのが自分の役割だと使命感を燃やす。
 京セラの創業者である故稲盛和夫氏の言葉「あらゆる事象は心の反映である」を胸に刻む。「勇気を持って浜通りの復興を前に進める」と表情を引き締めた。
   ◇   ◇
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①ガーデニング、サーフィン②あらゆる事象は心の反映である③青木守郎④心。

■第一声
 富岡町に住み、被災地を間近で見てきた。地域ごとに復興の進捗(しんちょく)が異なる状況を目の当たりにし、民間の立場で医療や雇用をはじめ、生活環境整備の重要性を訴えてきた。医療や福祉の充実など、住民が安心して暮らせるための政策を実現させる。地域の声を国政に届け、皆さんの暮らしや安全を守るのが私の使命だ。(いわき市・JRいわき駅前で)
【現住所】富岡町本岡清水前122の8
【経歴】いわき明星(現医療創生)大人文学部卒。会計事務所勤務、衆院議員公設秘書、会社役員
【公約】(1)医療、福祉、介護、保育、教育の充実(2)防災、減災、暮らし・命を守る(3)中小企業への支援拡充(4)ゼロ・カーボン社会の実現(5)農林畜水産業支援
【選挙事務所】いわき市内郷御厩町4丁目144▽電話080(6245)4129▽選対本部長=古市三久

■立候補者の横顔 4区 熊谷智候補44 共産新 「原発ゼロ」など公約
 「原発ゼロ」「賃上げと一体の労働時間短縮」「消費税減税と社会保障の充実」を公約の柱に掲げ、選挙戦に臨んでいる。「自民党政治を終わらせる」と言い切る。
 喜多方市出身。喜多方高、福島介護福祉専門学校卒。幼い頃、父母から戦争について学ぶ機会を与えられ、平和を守りたいとの思いが芽生えた。政治家を志す原点となっている。2012(平成24)年に党専従職員となった。「原発をなくす方向に政治がかじを切らないと、県民は報われない」とも語る。
 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から13年余り。この間も浜通りは度々、自然災害に見舞われた。「これ以上、命を奪われてはならない」と防災の重要性を強調。「復興政策では政府がハード、ソフト両面で被災者が戻れる環境を整えることが先決」と訴える。
   ◇   ◇
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①読書、映画鑑賞②原発ゼロ、社会保障の充実③不破哲三④極楽征夷大将軍

■第一声
 国民が長時間労働を強いられ、雇用が不安定となっている現状を政治が放置していいのかを問う選挙だ。賃上げと一体の労働時間短縮を訴えていく。自民党には平和憲法に指一本触れさせるわけにはいかない。新4区の浜通りは震災と原発事故発生後も水害に見舞われるなど、今も困難を抱えている。この地から「原発ゼロ」の声を国政に届ける。(いわき市・事務所前で)
【現住所】いわき市平下高久字牛転36
【経歴】福島介護福祉専門学校卒。県民主医療機関連合会事務局勤務、党県委員会勤務、党いわき・双葉地区委員長
【公約】(1)賃上げと一体の労働時間短縮(2)原発ゼロと再生可能エネルギーの推進(3)消費税減税と社会保障の充実(4)選択的夫婦別姓の実現
【選挙事務所】いわき市平字五色町64の2▽電話0246(35)0226▽選対本部長=宮川絵美子

■立候補者の横顔 坂本竜太郎候補 44 自民新 被災地のため全霊で
 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地を選挙区に抱える。未曽有の大災害から13年半が経過し復興の進捗(しんちょく)の度合いは地域で異なる。「被災者の声を粘り強く国政に届け、被災地の課題解決に全身全霊で取り組んでいきたい」と固い決意を示す。
 いわき市出身。磐城高、中央大法学部卒。いわき市議を経て2015(平成27)年の県議選で初当選し2期務めた。父の元衆院議員坂本剛二氏(故人)は経済産業副大臣などを歴任。父が政治改革に政治生命を懸けて取り組んでいた姿が今でも脳裏に焼き付いているという。
 国会では政治資金を巡る問題などが後を絶たない。「国民の信頼を回復するために政治改革は絶えず取り組み続けないといけない」。父の思いを引き継ぐ覚悟を見せた。
   ◇   ◇
◆候補者への質問項目
①趣味②政治信条③尊敬する人④印象に残った本や映画
①国際交流、旅行、音楽②傾聴、ブレない、先を見据える③いわきFCの田村雄三監督④無回答

■第一声
 東京電力福島第1原発の廃炉と処理水の海洋放出を安全に成し遂げ、除去土壌の県外処分もしっかり担保していく。実現には長きにわたり高い緊張感を維持しなければならない。地元の声を届け、国にその責任を果たさせる。自公連立政権を維持し、古里を復興創生させるとともに日本国家を守り抜く。国際社会で信頼と敬意を集める国にしたい。(いわき市・小名浜港で)
【現住所】いわき市植田町本町1の6の3
【経歴】中央大法学部卒。衆院議員秘書、いわき市議、県議、党県連青年局長、県議会広報委員長、県議会総務副委員長
【公約】(1)廃炉・処理水放出・除去土壌県外最終処分の完遂(2)生命を守り抜く災害対策とエネルギー政策の確立(3)真の政治改革の断行
【選挙事務所】いわき市平字十五町目5の1▽電話0246(25)5552▽選対本部長=太田光秋

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