衆院選2021

県内選挙区直前情勢(下)【2021ふくしま衆院選】

2021/10/18 18:16

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 衆院選で本県選挙区が五つの小選挙区で争われるのは事実上、今回が最後となる。次回衆院選からは「一減」となり、福島、会津若松、郡山、いわきの四市を中心とした四つの選挙区に再編されるとみられている。再編に伴い激変がささやかれる3区では今回、自民党候補と野党統一候補の前職同士による一騎打ちの構図となっている。(文中敬称略)



■自民、浮動票獲得狙う 立民、入念に地盤固め 3区

 「復興に向けた課題の解決と地方創生に全力を尽くす」。自民党の前職上杉謙太郎(46)は十七日、岩瀬郡内などを回った。

 新内閣では当選一回にして外務政務官に就いた。外交ルートを通じ東京電力福島第一原発事故による風評払拭(ふっしょく)に向けて取り組む考えだ。選挙戦では県内の国道整備や防災、教育拡充などに取り組んだ実績を訴え、勝利を目指す。

 ただ、相手は十選を目指す立憲民主党の前職玄葉光一郎(57)だ。上杉は二〇一七(平成二十九)年の前回衆院選で、前々回から約一万一千票を積み増したとはいえ、玄葉に肩を並べるには至らなかった。政策面だけでなく、若さに加え四人の子を持つ父親としての顔もアピールし、子育て世代などに支持層を拡大してきただけに、上杉陣営にとっては野党候補一本化の影響が危惧される。

 上杉陣営は危機感を強め、百を超える後援会や自民の友好団体など足元の組織票を固めようと躍起だ。玄葉を支持する保守層の切り崩し、浮動票の掘り起こしも不可欠で、連立政権を組む公明党との連携も強化する。

   ◇  ◇

 立民の玄葉は十七日、須賀川市に入り、あいさつ回りをこなした。「いざという時に住民を守り抜くため、力を貸してほしい」

 民主党政権で国家戦略担当相や外相を歴任し、現在は立民の副代表や東日本大震災復興本部長を務める。自公政権の新型コロナウイルス対策の不備、森友学園を巡る公文書改ざん問題などを追及し、政権交代の必要性を訴えていく構えだ。

 前回は野党再編の動きを受けて無所属での立候補を選択し、新人の上杉に勝利した。ただ、玄葉の得票率は二〇一二年の約62%、二〇一四年の約60%、二〇一七年の約57%と目減りしている。野党共闘が成立した今回は共産票の上積みが期待されるとはいえ、玄葉陣営は、新内閣発足の「ご祝儀相場」的な与党の勢いに警戒する必要があるとみている。

 これまでの衆院選では、他の立候補者を応援するために選挙期間の半分以上で県内外を飛び回ったが、今回は上杉との対決に専念する。五百を超える後援会をフル稼働させて地盤を入念に固めている。政権交代の実現を訴え、票の上積みを狙う戦略を描く。

【3区】

衆院選県内選挙区の立候補予定者

上杉謙太郎 46 自民 前①

玄葉光一郎 57 立民 前⑨


2017年衆院選県内選挙区の結果

当 92,930 玄葉光一郎 53 無所属

比 60,006 上杉謙太郎 42 自民

  11,196 橋本 健二 69 共産

※敬称略。左から氏名、年齢、所属政党の順。前は前職。丸数字は当選回数。比は比例代表での当選者