JR東日本が福島県いわき市の磐越東線小川郷駅の木造駅舎を建て替える方針に対し地元が存続を求めている問題で、JR東は23日までに、老朽化した駅舎を8月にも解体する方針を住民に示した。県内では数少ない築100年以上の木造駅舎が姿を消す見通しとなった。
JR東日本東北本部が22日夜、住民への説明会を開いた。出席者によると、今年度末までに駅舎を建て替える予定。駅舎には、地元出身の詩人草野心平の詩のパネルや子どもたちの作品が飾られている他、住民が持ち寄った本が置かれている。7月中に撤去するよう住民側に伝えられたという。
小川郷駅は1915(大正4)年に開設され、1989(平成元)年に無人駅となった。