今を生きる 浪江望郷の歌CDに ♪帰りたいなあ ああ夢にみるよ

■相馬に避難の詩人・作詞家根本さん
東京電力福島第一原発事故の影響で、相馬市坪田の住宅に避難している浪江町の詩人・作詞家根本昌幸さん(64)は、「ふるさと浪江」を作詞した。同町出身の民謡歌手原田直之さん(芸能福島県人会長)の作曲で歌謡曲となり、CDを自主制作して1日、販売を開始した。収益は町に義援金として寄付する。
■泉田川、請戸浜...盛り込む
「帰りたいなあ わがふるさとへ」「ああ夢にみるよ ふるさと浪江」-。4度目の避難先である相馬市に落ち着いた6月、故郷を思う気持ちに突き動かされ、一晩で書きつづった。泉田川、請戸浜、高瀬渓谷など地元の美しい風景も盛り込んだ。作・編曲家の新堀広介さん(水戸市)の支援でCD化することになり、同町出身の歌手沢田貞夫さん(キングレコード)が歌を吹き込んだ。
カップリング曲「葉桜の頃」も4月下旬、福島市の避難先で作詞した。新堀さんが作・編曲し、いわき市出身の岬花江さん(キングレコード)が歌った。CDジャケットには浪江町のコスモスを撮影した田能弘毅さん(南相馬市原町区)の写真を用いた。
根本さんは日本詩人クラブ会員、県現代詩人会員で福島民報ふるさと記者などを務めている。根本さんは「一人でも多くの人に聴いてもらい、故郷を思う気持ちを持ち続けてほしい」と願っている。CDは注文に応じて作成し手売りしている。1枚1200円。問い合わせは根本さん 携帯電話080(6036)8748へ。