新企画で温泉街に活気 31日「ハロウィーン祭」

■二本松市岳温泉かたかご、すみれ会 鈴木美砂子会長
二本松市岳温泉の旅館のおかみによる「かたかごの会」と観光協会の女性組織「あだたらすみれ会」は31日、「岳温泉ハロウィーン祭」を開催する。東日本大震災以来、沈滞する温泉街に"女性パワー"で活気を取り戻そうと、新たな企画を試みる。子どもから大人までハロウィーンの仮装をして商店などを巡り、菓子をもらったり、抽選でスイーツコンテストに参加できる権利を得る。
岳温泉は震災により施設が壊れ廃業する旅館があったり、原発事故の風評被害で県外からの客足が落ち込むなどしていた。しかし、その苦しい状況の中で、2つの会はより一層結束を強めるようになったという。
両会はこれまで、3月に催す「あだたら万遊博-おかみと過ごすひな祭り」などで協力してきた。今回は、あだたらすみれ会がハロウィーンの際に行ってきた事業を発展させた。安達太良小の児童が、お化けカボチャに顔などを描いて温泉街に飾っていた事業だ。震災後に両会の会長を務めるようになった鈴木美砂子さんは「岳温泉は明るく元気です-とアピールしようと新しい催しを考えた」という。
31日は恒例のカボチャペイントをした後、午後5時から岳温泉観光協会で仮装によるスタンプラリーの参加者を受け付ける。
ラリーは店を巡って菓子をもらい、数店舗に隠されたスタンプを集めてゴールする。その後、午後7時から陽日の郷あづま館で開く「スイーツコンテスト」の参加者を選ぶ。コンテストでは旅館や菓子店、飲食店など14軒が、カボチャと県産食材を使い、安達太良山や岳温泉をイメージして作るスイーツを味わってもらう。
鈴木さんらは「家族の笑顔が広がる祭りに、ぜひおいでください」と自分たちも仮装をしてPRに努めている。問い合わせは岳温泉観光協会 電話0243(24)2310へ。