古里にコンビニ開店 15日 苦楽共にした従業員協力

■南相馬小高区「さとう」社長 佐藤孝一さん52
南相馬市小高区の「さとう」社長佐藤孝一さん(52)は15日、同市原町区金沢の6号国道沿いにセブン―イレブンを開店する。小高区と浪江町権現堂でセブン―イレブンを営業していたが原発事故で福島市に避難していた。昨年2月から川俣町の仮設店舗で営業してきたが「古里に戻りたい」と心機一転、新店舗を立ち上げた。
長女、次女が大学生になり、妻カヨ子さん(48)と一緒に南相馬市原町区の借り上げ住宅に移った。原町高から福島西高に転学した長男は、大学を目指して福島市に下宿して頑張るという。母サチさん(78)は原町区の仮設住宅に入居している。
震災前は2店舗で43人の従業員がいたが、避難でばらばらになった。小高区、浪江町、川俣町で一緒に働いてくれた従業員3人が、南相馬市の仮設住宅に移転して手伝ってくれるのも大きな励みだ。孝一さんは「母に近くなり目が届くようになった。育てられた古里小高の復興で何らかの力になりたい」と話している。
開店は午前7時。24時間営業、年中無休で、セブン銀行現金自動預払機(ATM)を設置。17日まで3日間、チラシ持参でしょうゆ1000ミリリットル1本をプレゼントする。21日まで「nanaco」入会で300ポイント進呈。シュークリーム・メロンパン5個セット(525円)を375円で予約を受け付け中。問い合わせは同店 電話0244(26)6877へ。川俣町の仮設店舗も営業を続ける。