3.11大震災・検証

　原子力災害時に甲状腺がんを避けるための安定ヨウ素剤をめぐり、共同通信の全国アンケートに備蓄済みと答えた自治体の８３％は、住民への配布に不安を持っていることが４日、分かった。...

　南相馬市原町区の介護老人保健施設「ヨッシーランド」は東日本大震災で津波に襲われ、３６人が死亡、１人が行方不明になった。市が作成したハザードマップは、施設にまで津波が押し寄せ...

　東日本大震災の大津波は南相馬市原町区の介護老人保健施設「ヨッシーランド」を容赦なく襲った。職員は懸命に利用者の避難・救助に当たったが、想定外の事態に困難を極めた。東京電力福...

■３月１２日 　ヨッシーランドに残った職員は早朝から、利用者の安否確認や家族への連絡に追われた。「家族が怒っています。すぐに来てください」。大町病院に詰めていた介護長の大井に...

　東京電力福島第一原発事故から約１年２カ月がたち、県内の放射線量は低下傾向にある。放射性セシウムが減衰している一方で、雨や風で放射性物質が移動する「ウェザリング効果」が要因と...

　国が計画的避難区域の飯舘村と川俣町山木屋地区で実施した除染モデル実証事業は、局地的には空間放射線量を低減することはできた。しかし、地域全域の線量をいかに下げるかは今後の課題...

　東京電力福島第一原発事故で拡散した放射性物質は建物や道路、森林、農地など広範囲に付着した。その除去作業は国内で前例がなく、十分なノウハウは蓄積されていない。県や日本原子力研...

　県や日本原子力研究開発機構（ＪＡＥＡ）の実証試験で、構造物の除染技術に一定の効果が見えた一方、農地除染は課題が山積している。放射性物質をなくすには表土除去が最も効果的だが、...

　原発事故対応の最前線にいた吉田所長がいら立ち、本店に支援を求める姿も克明に映し出されていた。 　１４日午後１時ごろ。３号機の水素爆発から約２時間後、吉田所長は本店に訴え始め...

■３月１４日　午後７時２０分 【危機的状況】 　東電は原発事故直後、「全員撤退」を考えていたのか。政府、国会の両事故調の検証過程で議論となった「退避」をめぐるやり取りは、２号...