【推進と悔恨のはざま11】設計の基本変わらず 津波対策不備の一因
強い揺れを感じた瞬間、東京電力元常務の二見常夫(69)はかつて勤めた福島第一、福島第二の各原発が脳裏に浮かんだ。「電源は大丈夫か」 昨年3月11日、神奈川県二宮町の自宅に...
もっと見る...強い揺れを感じた瞬間、東京電力元常務の二見常夫(69)はかつて勤めた福島第一、福島第二の各原発が脳裏に浮かんだ。「電源は大丈夫か」 昨年3月11日、神奈川県二宮町の自宅に...
もっと見る...国会の事故調査委員会(事故調)は東京電力福島第一原発事故を「明らかに人災」と結論付けた。 また、津波対策について、国会事故調は「想定外だったとするのは責任回避の方便」と指...
もっと見る...県庁西庁舎8階にある県災害対策課の電話が鳴った。東日本大震災が起きる1カ月ほど前の昨年2月16日。受話器から聞こえてきた声は、国の地震調査研究推進本部の担当職員だった。 ...
もっと見る...「発生回数の多い地震への備えが優先されがちだった。津波は事例が少なく、対策を講じにくかった」。県災害対策課長の小松一彦(57)は地震と津波に対する県の取り組みの歴史を振り返...
もっと見る...県は災害への備えを盛り込んだ県地域防災計画を昭和38年度に初めてまとめた。その2年前に定められた災害対策基本法で、都道府県が、それぞれの地域の計画をつくることになった。 ...
もっと見る...死者466人 重傷者737人 建物全壊2270棟 「津波はこれほど甚大な被害を出すのか...」。県生活環境部次長の古市正2(56)は余りにも大きな数字を見て、がくぜん...
もっと見る...東京電力福島第一原発が立地する大熊町は、原発事故後、会津若松市に役場機能を移した。その一室で、町環境対策課課長補佐の武内佳之(55)は1年7カ月前の「3・11」を思い起こし...
もっと見る...平成18年、県は本県沿岸の津波浸水想定の検討委員会を設けた。そのころ、茨城県つくば市にある独立行政法人・産業技術総合研究所(産総研)や国内の研究機関が調査していた地震があっ...
もっと見る...昨年3月11日、ラジオのニュースは、東日本大震災による巨大な津波の襲来を知らせていた。 東北大の災害科学国際研究所教授を務める越村俊一(40)はニュースを聞きながら、自ら...
もっと見る...「事前の津波評価の時に、必要な対策を採れたのではないか?」 東京電力が今月12日に明らかにした社内の作業チームの報告に記された一文だ。福島第一原発事故から1年7カ月の間、...
もっと見る...