【立地の遺伝子11】「電源地域」の未来は 厳しい再生の道のり
「原発は地域振興に貢献してきた。原発に依存しない代わりに、何をしていくかを考えなくてはならない」。県商工会連合会長の田子正太郎(73)は11月の県総合計画審議会で注文を付け...
もっと見る...「原発は地域振興に貢献してきた。原発に依存しない代わりに、何をしていくかを考えなくてはならない」。県商工会連合会長の田子正太郎(73)は11月の県総合計画審議会で注文を付け...
もっと見る...「大変な額だ。県や市町村の財政は大丈夫なのか」。配られた内部資料を前に県幹部は危機感を抱いた。11月22日、県の三役と部長らによる会議。原発の廃炉に向けた課題の洗い出しがテ...
もっと見る...昭和47年秋、東京・目白にある邸宅の前で1台の車が止まった。降り立ったのは知事、木村守江。邸宅の主は、この夏、首相に就いたばかりの田中角栄だった。木村は原発立地の県や市町村...
もっと見る...経済産業省資源エネルギー庁に、全国の自治体から問い合わせが相次ぐ。東京電力福島第一原発事故によって、電源三法交付金の見通しを懸念する声だ。 同庁が試算したモデルケースによ...
もっと見る...昭和50年代、富岡、楢葉両町に立地する東京電力福島第二原発の建設工事が本格化した。「公共施設の建設が続き、工事の音がやむことはなかった」。富岡町の元職員、白土正一(62)は...
もっと見る...「定められた目的に沿っていなければ、交付金は認められない」 「発電所が立地する地域の振興のためだ。分かってほしい」 東京・霞が関にある経済産業省資源エネルギー庁の一室。...
もっと見る...福島市の元県職員早川範雄(79)は、ある書類を30年以上にわたって大切に保管している。県が核燃料税を創設するに当たって、自治省(現総務省)などに説明した資料の写しだ。作成は...
もっと見る...「核燃料税は福井県だけの特例です」。福島市の元県職員平原正道(76)は、税務課長補佐だった昭和51年春ごろ、東京・霞が関の自治省(現総務省)で、担当者からこう告げられた。全...
もっと見る...県庁の一室で県職員が向き合い、机の上には東京電力の原発が立地する双葉郡の地図が広げてあった。 「まだ足りない。ここに道路をもう1本造れませんか」。当時、税務課員だった中井...
もっと見る...「核燃料税の税率を7%から10%に上げたい」。平成13年1月、県税務課の担当者が県上層部に報告した。1年10カ月後に予定された核燃料税の更新に向け、税率引き上げが大きな焦点...
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