【立地の遺伝子1】「東電誘致 生きる糧」 天野氏の夢今は幻
木枯らしが舞う中に、子どもたちの姿はない。例年であれば、寒さを気に掛けない元気な声が響く。福島市郊外にある保育所「さゆりこども園」。今は東京電力福島第一原発事故による放射性...
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もっと見る...「天野先生以外に誰の後援会長も引き受けるつもりはない」。昭和47年春、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開かれた衆院議員天野光晴(旧本県1区)の在京後援会の総会。初代会...
もっと見る...東京電力福島第一原発事故をめぐるニュースが連日、続く。福島市の元県職員(85)は秘書として身近で仕えた知事、佐藤善一郎の最期を思い浮かべた。 「亡くなる直前まで原発を気に...
もっと見る...「原発は県土開発促進に大きな力を加える。誠に喜びに堪えない。一層、建設事業に協力してまいりたい」。昭和39年12月8日、定例県議会初日の本会議。知事木村守江は東京電力が正式...
もっと見る...県の災害対策本部が置かれた県自治会館には連日、国や県、東京電力などの関係者が慌ただしく出入りする。会館には県の外郭団体や、手狭な県庁から移った部署が間借りしている。6階の一...
もっと見る...福島市の元県職員、小林輝男(85)の自宅居間に1枚の感謝状が飾られている。 「あなたは地権者の要望をよく理解され、達成のために協力されました。立場を離れた人間相互の信頼が...
もっと見る...「東電に口を利いてくれないか」 昭和45年春から東京電力福島第二原発の用地買収が始まった。現地で交渉に関わった元県職員、小林輝男(85)=福島市=は、地権者会から、住民の仕...
もっと見る...3月11日。元参院議員、佐藤静雄(80)=福島市=は東京で開かれた退職公務員連盟の会合を終え、JR東北新幹線に乗っていた。福島駅のホームに降りた瞬間、足元が波打った。ひっく...
もっと見る...元参院議員佐藤静雄(80)=福島市=は突然の申し出に驚きを隠せなかった。昭和60年、原発立地の窓口である県企画調整部長を務めていた。 「東京電力に連れて行ってほしい」。依...
もっと見る...知事佐藤雄平(63)は30日昼前、県庁で来客を待った。県内の原発全ての廃炉を表明する記者会見が約2時間後に迫っていた。 相手は県総合計画審議会の正副会長。佐藤が受け取った...
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